Type Specimen — No.4

読ませるための設計

動きも色数も要らない仕事がある。行間・字間・階層だけで、文章の順序と重さを伝える見本帳。

Display

48 / 48

組版は読ませるための設計

Title

30 / 38

見出しは本文へ渡す踏み台

Subhead

24 / 33

段落の前に、視線の休符を置く

Body

16 / 30

本文は一行の長さで決まる

Caption

14 / 21

註釈は小さくても読める必要がある

文字を組むというのは、読み手の視線に順路を引く仕事である。どこから読み始め、どこで息を継ぎ、 どこで判断するか。その順路が引けていれば、装飾はほとんど要らない。

一行の長さは、読みやすさをいちばん強く決める。長すぎれば行末から次の行頭へ戻るときに視線が迷い、 短すぎれば意味の切れ目と行の切れ目がぶつかって、読点のない場所で息が切れる。この見本では 65文字前後に収め、行送りを 1.85 em 取っている。

階層は大きさだけで作らない。大きさ・太さ・余白・色の4つのうち、いちどに動かすのはせいぜい2つに 留める。4つとも動かすと、見出しは目立つが順序を失う。

読めるかどうかは好みの問題ではない。測れる。

最後に、数字の扱いを決めておく。表に入る数字は等幅(tabular)に、文中の数字は プロポーショナルに。桁の揃った表は、それだけで信用に足る見た目になる。